ノルディックウォーキング ブームの背景は?

ポールを使ったウォーキングとして、ノルディックウォーキングが大きなブームになりつつあります。なぜノルディックウォーキングがブームになったのかというと、大きくは以下の背景があると考えられます。



◎ ウォーキングへの飽きたらなさ・・・従来のウォーキングは健康のための運動によいとはいっても、果たして運動効果があるのかどうかとなると、今ひとつ実感がない。あるいは、長い時間歩くと逆に足腰や膝、あるいは股関節が痛くなる。

◎ 手軽さと効果・・・ノルディックウォーキングは、老若男女を問わずウォーキングの延長で手軽にでき、短時間で運動効果があるとあちこちのメディアで喧伝されている。

1.ポールを使ったウォーキングの特徴

ポールを使ったウォーキングの特徴はというと、次のような点が上げられます。

 .檗璽襪鮖箸Δ海箸如基底面が広くなることで、安定性が得られて、高齢者でも安心感を持った歩行が可能となる。片足では点、2本足では線だが、片方のポールが地面にあると3角形の基底面、2本のポールを同時に地面に接地すると4角形の基底面になる。体の重心は基底面の中にあり、基底面の面積が多いとそれだけ安定度が増す。

◆2本足歩行に比べて、歩行にポールを使うことで足腰への負担が軽減される。

 ポールを歩きの推進力として使うために、両脚だけでなく、両腕を歩行のために使うことになる。このことで運動エネルギー消費が通常のウォーキングより多くなり(約2割増しといわれている)、その分筋肉負荷が増し、運動効果が高くなる。

ぁ.檗璽襪鬚發弔海箸如⊆然と体が起きて正しい歩行姿勢に近くなる。

ァ.檗璽襪鮖箸辰織Εーキングでは、健康維持レベル、フィットネスレベル、スポーツレベルの3段階があり、使う人の目的に応じて使い分けができる。

しかし、ノルディックウォーキングの体験会などを見ていると、参加者のみなさんが、ノルディックウォーキングが本来もつさまざまな素晴らしい運動効果を発揮できるような正しいポールテクニックを実際使っているかどうかとなると多少疑問があります。これは教え方のスキルにも問題ありともいえますが、ポールを使う人の身体特性が人により実にさまざまであることに起因していることもあります。

このように、身体特性の個別性があることから、上記の5つのノルディックウォーキングとしての特徴を誰もが同じように享受できているとは限らないと言えます。本来は、指導者が個々の人の体の特性を良く把握して指導すべきですが、残念ながら、そこまでの個別的な指導を行うことはなかなかできないというのが実情です。(長野重美)
(続く)